大手企業が発行する予定の注目コイン

大手企業が発行する予定の注目コイン

これからの数年間で、複数の大手企業がデジタル通貨の発行を計画しています。例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループの「MUFGコイン」、みずほ銀行の「Jコイン」、楽天の「楽天コイン」などです。これら大手企業の発行するデジタル通貨は、ビットコインのような仮想通貨とは何が違うのでしょうか。

決定的な違いは、ドルや円などの法定通貨と固定レートで交換できるという価値の裏付けがあるかどうかです。消費者にとっては、大手企業から発行されているという安心感も重要な要素となるでしょう。まだ実証実験の段階であり、実際に発行されてみなければ詳細は未知数ですが、現時点で分かっている情報をざっと確認しておきましょう。

三菱UFJフィナンシャル・グループの「MUFGコイン」

三菱UFJフィナンシャル・グループは、独自のデジタル通貨「MUFGコイン」の開発を進めています。

社員専用のコンビニ店舗では、すでにMUFGコインで支払う実証実験が行われているようです。この実験では、MUFGコインで支払う場合にはスマホで専用アプリを立ち上げQRコードを表示させます。そのQRコードを店側がリーダーで読み取ることで決済完了となる仕組みです。

尚、MUFGコインの名称を、よりシンプルな「coin(コイン)」に変更したという報道がありましたが、このcoinという名称もまだ仮称の段階と思われます。最終的にどのような名称となるのかは、三菱UFJフィナンシャル・グループの公式発表を待つことになるでしょう。

計画では、2019年からコンビニ店舗やインターネットショッピングなどで、MUFGコインが支払いに使えるようになるとのことです。

みずほ銀行の「Jコイン」

みずほ銀行は、独自のデジタル通貨「Jコイン」を発行する計画を公表しています。Jコインは、日本円と等価交換できることが前提となるようです。1Jコイン=1円で固定して交換レートを変動させないことで、信頼性が高く使い勝手の良いデジタル通貨となりそうです。

2018年6月、みずほ銀行は福島県で実証実験をしていますが、みずほ銀行の発行するJコインで支払いをする場合、スマホでQRコードを読み取るタイプのモバイル決済となりそうです。

尚、この実験ではJコインの名称は使用しなかったようです。Jコインは仮称とされますから、実際に利用開始される際には別の名称になる可能性もありそうです。

計画では、2020年までにJコインの利用を開始するとのことです。

2019年にロシアで発行予定の「楽天コイン」

2018年2月、楽天は「楽天コイン」の構想を公表しました。楽天コインとは、楽天が発行を計画しているデジタル通貨です。楽天コインに関する詳細は、実際に発行開始されてみないと未知数な部分も多いのですが、ドルなどの法定通貨と楽天スーパーポイントをつなぐ存在となりそうです。

楽天スーパーポイントは、楽天を利用すると付与されるポイントです。貯まった楽天スーパーポイントは、楽天グループ内や楽天の提携先企業での支払いに使うことはできますが、原則として現金との交換はできません。あくまでもポイントであり、通貨ではないのです。

楽天が発行を計画している楽天コインは、楽天が認める企業内通貨です。つまり、お金の一種としてとらえることができます。円やドルのように国家が認めた法定通貨ではありませんが、楽天の定めるルールの下でドルなどの法定通貨と交換できるのが大きな特長です。

2019年に楽天コインをロシアで発行する計画が発表されています。世界的にユーザー数の多いメッセージアプリの「バイバー(Viber)」は、2014年に楽天が買収して子会社化しているのですが、そのサービスの一環としてViberウォレットで楽天コインが扱えるようになるそうです。そして、楽天コインは、ルーブル、ドル、ユーロと交換できるようになるとのことです。